おくりびと系女子 がおくる  命の話 葬儀の話

愛知県 名古屋市、葬儀アドバイザーです。お金をかけずに心を込めて葬儀をする方法。もしもの時に役立つ話だけでなく、葬儀屋さんにも読んでほしい。をします。命のこと。通夜、告別式のこと。仏教のこと。葬祭ディレクター1級。

【ご遺体との接し方】※しっかりとお別れがしたい人向け

 

親族、友人、会社関係、様々な葬儀に行くとき、つい感じてしまう

「ご遺体を見るのが怖い」って感覚。

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「怖い」という感情以外にも

「どうしたらいいか分からない」

「直視できない」

もしくは「さわれない」など。

生きていたときと、様子が違うのだから、恐怖を感じるかもしれません。

その気持ち分かります。

 

確かに信じられないことだし、見るのが怖いかもしれません。

亡くなった人と会う時、目の前にいるのは「ご遺体」です。見方を変えれば、「ここまでのずっと生きてきた体」であり、「お世話になったカラダ」です。「立派にお役目を果たされたカラダ」です。

大切な人の大切なカラダと、どのようにお別れをしたらいいのでしょうか。

 

亡くなった人とどう関わるか」何かヒントになればと思います。

 

 

 

 

「憔悴しきっている」「涙が止まらない」そんな方には

別の記事を書きます。

 

 

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今回の記事は「しっかりとお別れがしたい」でも「ご遺体に対してどう接したらいいかわからない人」に向けて書いています。

 

 

結論、人として”自然”な接し方をすればいいんです

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"相手"との関わりの中で

”自分 ”という存在があります。

「接する」ことによって

「自分」と「相手」が存在します。

接することで「二人」が存在します。

普段と同じようにしてみてください。

普段と同じ「二人」だから感じられることがあります。

 

亡くなられた方は、あなたとどんな関係でしたか?

いつも、どのように関わってくれていましたか?

亡くなられた方から見て、あなたはどんな存在でしたか?

あなたはどのように関わっていましたか?

あなたなりに接してあげましょう。

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まず。会いに行ってあげましょう。

会いに来てくれることは、ものすごく嬉しいものです。

亡くなった方から見れば、親しかった人同士が絆を深めている姿は嬉しいでしょう。できる限り集まってあげましょう。

生きていた姿を知っていれば、様子が違うことが恐ろしく感じられるかもしれません。勇気を出して、見つめてください。じーっと見つめてみてください。生きていた姿を感じとってあげてください。今の感情を感じとって下さい。そこから始まります。

 

 

しっかりと言葉をかけてあげてください。

亡くなられた方は、これから体を失います。

もう会話をすることはできませんが、どこかで私たちを見てくれています。

安置してあるお部屋から離れる時は「行ってきます」

戻ってきたら「ただいま」

寝る前に「おやすみ」

普段と同じように声をかけてあげましょう。

亡くなった方の顔(見れない場合は遺影写真)を見つめてみましょう。

亡くなった方は今、何を思っているのでしょうか。

感じ取るままに会話をしてください。

 

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言葉にしにくいことは手紙に書いてみましょう

お柩(ひつぎ)の中、手紙でいっぱいにしてあげましょう。

 

 

一緒に食事をしてください。

故人が好きだったものは何ですか?

最後に食べたかったものは何ですか?

お供えしてあげてください。

そして、できることなら、故人を囲んで皆で食べましょう。

「一人で食べるより、みんなで食べたい。」

私が死んだらそう思います。

そんな気持ちで「通夜の食事」や「葬儀開式前の食事」を召し上がると、特別な食事になります。生きるための食事です。故人にとっては、みんなで食べる最後の食事です。

 

 

触ってあげてください。

死因によっては触れない場合もあります。

ドライアイスの関係で、触ってはいけないと言われる場合もあります。

しかし、状況的にも、精神的にも可能でしたら触ってあげましょう。できればで結構です。

あなたは「冷たいな」と感じるかもしれませんが、

故人は「あったかいな」と感じてくれます。

いつもしてくれたように

いつのしてあげたように

接してあげてください。

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その他

生前好きだったもの

夢中になっていたものをお供えしてあげたり、

好きだった音楽を流してあげるなど、

あなたにできることをしましょう。

葬儀はこれまでの思い出の、最後の一ページになります。

 ※柩に入れてあげたいものは燃えるものに限られます。

 

 

 

このように故人と普段通りに接することで・・・

亡くなった方と接することで得られるのは、

最後に触れ合うことができた、しっかりとお別れできた、という経験です。

特に、会話をすることで、死を悲しみだけで終わらせないことができます。

故人はきっと、大切なことに気づかせてくれるはずです。

 

また、普段と同じことを行うことで「もう起きることはない」と、大切な人の「死」を自覚することにつながります。

葬儀のあと暫くしても、死が実感できない方もいます。

早く自覚した方がいいわけではありませんが、

いつかは死を受け入れる必要があります。

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人類の共通の喜び

ここまで、しっかりとお別れをするためにオススメすることを書きました。

ここまで挙げたこと

「一緒にいること」「意思の疎通を図ること」

「一緒に食事をすること」「触れること」...

これは、人間に共通して「幸せ」や「喜び」を感じることです。人間が遥か昔から自然と行ってきたことです。共通の「幸せ」であり、「喜び」であることを、亡くなった方に行ってるだけです。

 

遥か昔から行ってきたこと、

誰かに教わるでもなく自然と身についてきたこと、

無条件に心地よいと思えることを、

亡くなった方にも行ってあげる。

 

生きた人同士が接するように、

大人が子供にするように、

お母さんがお腹の中の子供に行うように、

亡くなった方にも接してあげる。

 

 

人間の自然こと、誰もがされたら嬉しいことを、亡くなった方にもしてあげる。

 

姿は変わってしまったかもしれませんが、いつもと同じ人間として接してあげてください

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「ご遺体に近寄るのが怖い」そんな気持ちも分かります。

しかし、逃げてしまうと学べないこともあります。

 死は、非日常だと思いがちですが、日常にあるものです。

 

  

亡くなった方と、ほぼ面識がない場合

私が葬儀のお手伝いをする際も、ほとんどが亡くなった方とは初対面です。

どんな状態のご遺体であっても、大切な一人の人間でしかありません。

目の前に寝ている故人は、誰かのお母さんで

誰かのお父さんで、誰かのおばあちゃんで、誰かのおじいちゃんで、誰かの子どもで、

誰かにとって、大切な人。尊いカラダです。出会えたことに感謝しています。

ご遺体は、尊いご生涯を生きた証です。

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あとがき

ここで紹介した接し方は、ご遺体に限ったことではありません。

死が近づいている人にも、元気に生きている大切な人にも。

遺体を特別扱いするのではなく、

すべての大切な人に、あなたなりに心を込めて接していけたらいいですね。